Cortex®-Mシリーズは、Arm社が設計した32ビットMCUのIPコアです。
半導体メーカや製品メーへ提供されており、現時点では全世界的なスタンダート・ポジションを獲得した主要・主力シリーズです。
Arm社から多くのシリーズ品が提供されておりますが、このシリーズは制御用として活用される場合が多く、最新モデルは、ARM Helium(アクセラレータ)を搭載して、機械学習性能を搭載したモデルが登場しています。
- Cortex-M0 (コンパクトな32ビットプロセッサ)
超低消費電力で、コスト重視のアプリケーション用途として提供されており、特にCHIPサイズが重要となるアプリケーション向けに設計されており、シンプルでコスト重視です。
- Cortex-M3 (汎用的32ビットプロセッサ)
CHIP面積、性能、および電力が最適なバランスが実現されたモデルで、ARMコアとしては “標準品” と言えます。
マイクロコントローラー、オートモーティブ、ボディ・システム、ワイヤレス・ネットワーキング、センサーなどの製品に最適です。
- Cortex-M4 (汎用的な32ビットミックスドシグナルプロセッサ)
Cortex-M3にDSP追加したプロセッサで、デジタル信号処理が強化されています。
組込みオーディオ処理、モーター制御、自動車制御などに適しています。
- Cortex-M7 (高性能なCortex-Mプロセッサ)
高度なDSP機能と浮動小数点演算ユニットを備えたミックスドシグナルのモデルです。
オートモーティブ、産業オートメーション、医療機器、ハイエンドオーディオ、画像・音声処理、モーター制御 等をの幅広いアプリケーション分野に対応が出来ます。
- Cortex-M23 (TrustZoneによりセキュリティを備えた低消費電力のプロセッサ)
スマート・コネクテッド向けの組み込みアプリケーションやセーフティクリティカルなアプリケーションのニーズに応えるように設計されています。
TrustZoneによりセキュリティを実現させており最小面積で最低消費電力のプロセッサです。ソフトウェア分離とソフトウェアセキュリティが必要なアプリケーションに最適です。
- Cortex-M33 (リアルタイム制御、効率、セキュリティに対して理想的なバランスを実現)
ハイパフォーマンスとセキュリティを両立させており、IoT市場からの要求に十分に答える事が出来る性能バランスが実現されております。
- Cortex-M55 (エンドポイント デバイスの AI パフォーマンスを向上させる事が出来るプロセッサ)
次世代の機能安全機能(safety Readyプログラム)、強化されたデジタル信号処理 と機械学習 (Arm Helium)を搭載しており、エンドポイントAI、音声検知アプリケーションとコンピューター・ビジョン・アプリケーションという画期的なイノベーションが実現できます。
- Cortex-M85 (セキュリティを必要とする Cortex-M ベースのアップグレード プロセッサ)
セキュリティを搭載した最高性能の Cortex-M プロセッサーです。
ハイ・パフォーマンスと強化されたセキュリティが必要なCortex-M ベースのアプリケーション向けに最適で、Arm TrustZone テクノロジに加えて、新しいセキュリティおよび安全機能をもたらします。
Cortex-M 領域では最高レベルの提供で、コネクテッドで安全性が重要なアプリケーションに最適です。